自宅で電子レンジやホットプレートなど、大量の電気が必要な家電を使用した際にブレーカーが落ちてしまうことがあります。もしブレーカーが落ちた理由が漏電であれば、スイッチを入れ直そうとしても、ブレーカーは上がりません。
ブレーカーに問題が出たときには、電気工事士や電力会社にブレーカーを取り換えてもらう必要があります。この記事では、新しいブレーカーに交換する時期や、電気工事士に頼んで交換するときの金額について紹介しています。
ブレーカーを交換する時期について
ブレーカーから漏電したり、不具合が出たときには、すぐにブレーカーの交換をしなければなりません。
ブレーカーが壊れてしまうと、電化製品が使えないなど日常生活に影響が出ます。壊れて使えなくなる前に電気工事士に頼んで、新しい物と交換することをおすすめします。
同じブレーカーを長年使用している場合
ブレーカーの寿命は約13年と言われています。状況によって寿命は異なりますが、次第に質が低下していきます。古いブレーカーを長い間使用していると、漏電する可能性もでてきます。
ブレーカーが不安定な場合
ブレーカーがまだ寿命を迎えていなくても、動作に不具合を感じたときには、新しくした方が安心できます。ブレーカー内部のパーツが壊れている可能性もあります。
もしブレーカーを使い始めて、5年しか経過していないのならば、電気工事士に交換してもらうよりも、修理した方が安く済むかもしれません。
しかし、7年から8年使用しているケースでは、たとえ修理してもまた動作が不安定になる可能性があるため、何回も修理するよりは新しい物と換えた方が良いでしょう。
現在の契約よも電力を増やしたい場合
ブレーカーを取り付けるときに、使う電気の量を契約します。しかし、家族の成員が増えたり、使用の頻度が高まると、使用する電気の量も多くなります。
現在契約している電気の量を超えたときに、ブレーカーは自動で落ちてしいます。契約する電気の量を増やしたいときには、契約内容を変更した方が良いでしょう。そのタイミングでブレーカーも新しいものに変更する人もいます。
ブレーカーの交換は電気工事士に頼むべき
ブレーカーを新しくするときに、電気工事士に頼む金額を抑える目的で、自分で工事をしようと考えている人もいるかもしれません。ブレーカーの取り付けは、簡単な工事に見えるかもしれませんが、配線を整える作業をするため、知識のない人が行うと危険です。
最悪のケースでは、感電してしまう可能性もあります。怪我をしてしまったら通院の金額も必要です。電気工事士に頼む金額を抑えようと自分で作業をしたのが、元も子もないことになるので絶対に避けましょう。
またブレーカーは天井付近の高い場所に設置されているので、作業中の体勢が悪くなります。さらに、ブレーカーを取り付けるときには資格が必要なので、電気工事士に作業を依頼しましょう。
電気工事士の資格は、正しい工事ができると認められた人にだけ付与されます。どのような資格を有しているか、電気工事士の会社サイトなどに書かれていることが多いので、チェックしてから依頼しましょう。
電気工事士に頼んだときの金額の目安について
ブレーカーを交換するときにかかる金額の目安について理解していると、高額な請求をされなくて済み、予算のなかで済ませることが可能になります。
ブレーカーの金額は5千円から1万円で、電気工事士の作業費用は1万2千円から2万円が目安です。つまり、ブレーカー本体と作業費用を合わせると、3万円以下が目安になります。
しかし3万円とはいっても家庭に与える影響は小さくありません。そのため、ブレーカーの交換を安く済ませる方法を見つけることが大切です。
複数の会社に見積もりを依頼する
ブレーカーを交換するときの金額は、業者によって異なります。電気工事士の取り分が違うので仕方のないことだといえ、金額を安くするには、複数の業者に見積もりを頼むと良いでしょう。
業者同士の見積もりを比較するかしないかで、1万円の差が出る場合もあります。1社だけではなく、複数の業者の見積もりを検討することで、より安い金額でブレーカーを新しくできます。
また値引きをするきっかけにもなるので、3社くらいの見積もりを比較して検討すると良いでしょう。金額の安い業者をすぐに選ぶのではなく、不安に思ったことを答えてくれる業者や、対応が良い業者に作業をお願いすると安心して任せられます。
料金表を掲示しており見積りができる業者を探す
ブレーカーの交換を頼む前に、業者のサイトに料金表があるかをチェックしましょう。
ブレーカーを付け替えてから、高い値段を請求されても、作業が終わってからではこちらの話しを聞いてもらえない場合もあるので、前もって料金表で金額をチェックしてから、金額を決めるようにしましょう。
一般的にはブレーカーを新しくする前に、作業にかかる金額はいくらになるかを、見積金額という形で提示してから、お客さんが同意して初めて工事がスタートします。
しかし電気工事士のなかには、見積金額を提示する前の調査にかかる費用まで請求する業者もいます。
予備ブレーカーを活用する
一般住宅の分電盤には、あとになってエアコンや電化製品を増やせるように、分電盤に余分なブレーカーが付いているのが一般的です。余裕をもって多めに付いているブレーカーを、電気工事士たちは予備ブレーカーと言います。
ブレーカーを新しくすることを考えると、新しい製品と交換しなければならないと考えがちですが、予備ブレーカーを活用することで、ブレーカー本体にかかる料金を支払わずに済み、作業にかかる時間も大幅に短縮できます。
最新型のブレーカーであれば、電圧を100Vから200Vに変更するときに、ワンタッチで切り替え可能な製品もあります。それで200Vのコンセントが必要な場合でも、ブレーカーはそのままで、簡単に200Vが出せるようになりました。